胆石と生きる猫

胆石を抱えた猫の日記です。同じ症状を抱える猫ちゃんと飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

2023年の動物医療費を振り返りました

猫 アビシニアン

お昼ご飯後にホカペで溶けるアビ

 

こんにちは。かげ@管理人です。

2024年1回目の投稿は、2023年の動物医療費を振り返ってみます。これから猫を飼育しようと考えている方、現在飼育していて高齢猫に差し掛かっている方など、猫飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

 

2023年のアビの医療費と食費などのまとめ

医療費 :48万円

食費など:12万円

合計  :60万円

 

医療費詳細

通院回数:18回(¥26,666/回)

治療内容:血液検査、レントゲン、CT、エコー、点滴や補液が中心。手術はなし

備考  :基本2か月に1回は血液検査。調子悪くなれば都度動物病院で診療

 

アビは東京都中央区在住です。動物医療は自由診療のため、地域や動物病院によっては医療費は変動すると思うので参考程度にしてください。ペット保険は入っていないので、全ての金額をお支払いしています。診療内容によっては保険適用されないこともあると思うので、ペット保険は入りませんでした。

 

食費など詳細

食費 :ドライ+ウェットで¥8,000~10,000/月

トイレ:トイレは2か所あって、ユニチャームさんのデオトイレライオンさんのニオイをとる砂を使っています。砂+シートで¥2,000/月

 

ご飯は食べなくなる可能性を考慮して、極端なまとめ買いはしないようにしており、1回の購入で一か月分を購入しています。一方、トイレ用品はまとめ買いをして単価を抑えるようにしています。

 

アビはトイレを使い分けています。最初は「ニオイを取る砂」だけだったのですが、粗相することがありトイレを何回か調整して今の状態になりました。

お小水:デオトイレ

うんち:ニオイを取る砂(デオトイレとは別のトイレ)

 

2023年を振り返って

胆石が発覚してかなり動揺しましたが、定期的な通院と食事を整えたことで、胆石の影響が全く感じられないほどまでに復活しました。猫は3か月で人間の1年に相当するので、定期的な通院で血液検査などを継続し、これからも後悔しない猫ライフを送っていきます😸

 

 

 

 

 

 

排便後に嘔吐。ドライフード変更後に華麗に復活!

猫 アビシニアン

仕事手伝ってますが何か?

こんにちは。かげ@管理人です。

18歳になると色々ありますね😎今回はアビ自身初めての体験で、排便後に嘔吐するようになりました。今回もかかりつけ医にお世話になるお話です。

 

18歳の誕生日を迎え元気に過ごしていました。やっと落ち着いたーと思ったのも束の間、また嘔吐がありました。今回はアビにとって初めてのパターン。

 

うんち排泄直後に嘔吐して、1日半くらい食べられなくなり、その後普通にご飯を食べるのです。うんちは、いつもよりも小さくて硬く黒いうんちでした。量も今までの半分くらいの排泄でした。

 

1週間くらい様子を見ても改善されなかったので、かかりつけ医にて診ていただきました。特に病名等はなかったのですが、今回の症状の原因や特徴について以下のお話がありました。

  • 比較的高齢猫に起こりやすい
  • 水分不足の可能性があり、うんちが硬い
  • 便秘気味で排泄時に踏ん張ってしまい、腹圧が上がり嘔吐してしまう

獣医師とお話をして、ドライフードを消火器サポート用に変更することになりました。食事は今までどおり「ドライ+ウェット」です。

 

こちらが購入したドライフード

 

猫 ごはん

アビのご飯 ドライ+ウェット ウェットは少しお湯で伸ばしてます

 

ドライフードを変更後の初回のうんちで、早速効果が出ました。勿論、排泄時の嘔吐もありません。腸に詰まっていたであろうものが全部出た!と言わんばかりの、長くて元気なうんちが出ました。なんと私の手の長さと変わらない😅

 

注意:ここからうんち💩画像出ます!

 

猫 うんち

ドライを変更後の最初のうんち

 

こんなにすぐ効果が出るなんて、効能別(消火器サポートとかシニア向けなど)のペットフードって凄いですよね。それにしても、いやー本当に長いw

 

そしてご飯を変更したからかもしれませんが、これ以降元気にしています。しかも、ここ数年で一番食欲があります。獣医師もびっくりしていました😂

 

アビ、華麗に復活です😍

 

 

 

 

 

18歳になりました!誕生日おめでとう♪

猫 あくび

あくびの瞬間いただき!

こんにちは。かげ@管理人です。

アビが10月20日で18歳になりました。人間でいえば88歳!

 

今年は胆石が見つかってから色々ありましたが、なんとか誕生日を迎えることができました。

 

かかりつけ、セカンドオピニオン、夜間救急動物病院の獣医師、看護師、スタッフの皆さま、そしてアビ自身の生命力に感謝です。

 

これからも末永く楽しい時間を一緒に過ごそうね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

何も食べずに3日間水だけ…その後

アビシニアン ホカペ

ホカペを満喫するアビ。お腹は東大病院のエコーのために剃られてしまい、まだ生えてきていません

こんにちは。かげ@管理人です。

今日は10月上旬に発生した、嘔吐からの絶食。そこからの復活についてお話します。慢性嘔吐の飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

 

ペットのご祈祷もあり、比較的穏やかに過ごしていたアビ。10月上旬の夕方に嘔吐しました。慢性嘔吐持ちで、いつもよりも液体が多く、ちょっと嫌な予感がしたのですが、それが見事に悪い方にあたってしまいました。

参考までにアビの慢性嘔吐ですが、これくらい嘔吐します。

2023年6月 8日間で14回

2023年7月 9日間で11回

2023年8月 6日間で7回

2023年9月 8日間で10回

2023年10月 8日間で11回

 

3日~5日に1回は嘔吐していますね。慢性嘔吐もちの飼い主さまはどんな感じでしょうか?

嘔吐後、極端に動きが遅くなり、ご飯を食べなくなります。いつもは1日くらいで収まるのですが、今回は2日経っても、3日経ってもご飯を食べません。かかりつけ医に相談するも、特段悪いところは見当たらず、補液とビタミン剤、腸を動かす薬を皮下点滴して様子を見ることになりました。点滴後、動きは多少良くなりますがご飯を食べることはありません。

 

4日目、元のかかりつけ医院にセカンドオピニオンとして診療してもらい、同じように点滴治療を実施。5日目の深夜に更にぐったりしていたように見えたので、夜間の緊急病院に訪問し点滴治療を実施。でも食べない。水は少しばかり飲むんですが、今まで食べていたご飯は全然食べてくれない。アビはチュールも食べないので、水分摂取は点滴と、自宅で水を少しばかり飲むだけです。

  • 連日病院に連れまわすのは飼い主の自己満足ではないのか?
  • このままご飯を食べなくなったらどうしよう

考えは悪い方に悪い方に向かってしまいます。どうしたら良いか途方に暮れていたところ、ふとアビのご飯についてぼーっと考えていました。今年の5月まではドライを食べていたのですが、6月に入ってからはドライを一切食べなくなり、ウェットに切り替えています。

 

ダメ元なのか無意識なのかわかりませんが、ドライを手に取りご飯をあげてみました。すると・・・

 

youtu.be

動画だと普通にご飯を食べているだけなんですが、約1週間ぶりのご飯です。やっと水以外を口にしてくれました。

 

今までご飯を食べなかったのが噓のように、普通にご飯を食べ始めたのです。もう、涙が止まりませんでした。ただただアビを目の前にしてご飯食べ終わるのをずーっと見てました。

 

そこからはいつもご飯を食べていた時間にアビにドライをあげ、かかりつけ医にも報告を兼ねて診療してもらい、このままご飯を食べ続ければ問題なしとのお墨付きをもらい一安心です。

 

こういう時のために、アビが子どもの時からドライとウェットの両方をご飯として出していて、本当に良かったなと思います。特に猫ちゃんに偏った好みがないのであれば、ドライもウェットも両方食べられるようにしておくことをおススメします。

 

 

 

 

 

 

 

ペットのご祈祷 市谷亀岡八幡宮にて

市谷亀岡八幡宮

市谷亀岡八幡宮

こんにちは。かげ@管理人です。

今日はペットのご祈祷ができる市谷亀岡八幡宮のお話です。

 

アビのセカンドオピニオンが一通り終了し、胆石については手術をせずに対処療法で向き合っていくことにしました。更にアビのためにできることとして、アビのご祈祷を新宿区にある市谷亀岡八幡宮でお願いすることにしました。

 

市谷亀岡八幡宮地図 JR、東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線「市ヶ谷」駅すぐ

〒162-0844

東京都新宿区市谷八幡町15番地

電話番号:03-3260-1868

交通アクセス:JR、東京メトロ有楽町線南北線、都営新宿線「市ヶ谷」から徒歩7分くらい

 

■御祭神
誉田別命【ほんだわけのみこと】(第十五代應神天皇
気長足姫尊【おきながのたらしひめのみこと】(神功皇后・・應神天皇の母君)
與登比売神【よとひめのかみ】(應神天皇姫神

 

事前に電話で予約(こちらの神社は予約必須です)をして、10時からの開始。アビは年齢を考慮して写真を持参することになりました。こちらの神社ではペットと一緒にご祈祷を受けることもできます。

 

当日、社務所にて祈願趣旨を健康長寿・病気平癒として、予約していたこともありすぐに神主様によるご祈祷を始めていただきました。

 

時間にして15分くらいでしょうか、ご祈祷中にアビの名前が呼ばれてちょっとした違和感とともに、思わずクスッと笑ってしまいました。神主様もとても穏やかで話しかけやすい方でアビのことを心配してくれていました。

 

ご祈祷が終わり、お約束でおみくじも引かせてもらいました。名付けて猫おみくじwww。そしてお約束の見事大吉猫でした。

 

ご祈祷木札と猫おみくじ

ご祈祷木札と猫おみくじ

おみくじの内容は嬉しかった。出木杉ですけどねw

・あなたから絶対に離れないニャン

・絆が大良好200%

あと、木札のアビの名前欄が「アビ号」となっていて不思議な感覚でした。

 

セカンドオピニオンを経て手術しないことを決定し、ご祈祷で病気平癒と健康長寿をお願いしてきました。アビが末永く元気で過ごせますように。

 

東京大学附属動物医療センターに行ってきました

東京大学附属動物医療センターの待合室

東京大学附属動物医療センターの待合室

こんにちは、かげ@管理人です。

今日は東京大学附属動物医療センター(以降東大病院)での二次診療のお話です。二次診療を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

当日の診療まで

6月下旬にかかりつけ医の診療を受けて、セカンドオピニオンとして二次診療にあたる東大病院を受診することにしました。動物病院の二次診療は基本的にかかりつけ医からの紹介が必要です。いきなり二次診療の動物病院に行っても多くが診てもらえないです。

また、二次診療は予約が取りづらいこともあります。アビの場合は、6月下旬のかかりつけ医診療時に、7月と8月で東大病院に行ける日時を共有し、かかりつけ医から東大病院に連絡して日程が決まりました。多くがこの方法のようです。ペットの体調にもよると思いますが、7月は予約で埋まっていて、最短で8/4となりました。かかりつけ医を受診したのが6月下旬、日程確定の連絡が来たのが7/8だったので、日程確定まで2週間くらいかかりました。

幸いなことに6月下旬の診療から嘔吐などの発症をすることはなく、8/4を迎えました。朝の9時からの診療だったので、余裕をもってタクシーで出発。東大病院は東京大学_弥生キャンパスの、下記の図にある「南門」か「農正門」から徒歩で5分くらいです。

 

東京大学附属動物医療センターへの地図

東京大学附属動物医療センターへの地図

その他の交通手段はこちらからどうぞ

www.vm.a.u-tokyo.ac.jp

予約時間通りの9時に到着。1階は自動精算機が設置されていて、2階がページ冒頭にある診療スペースです。自動精算機では現金と各種クレジットカードが利用できます。2階には簡易的なドッグランや、ペット用のおむつ(無料で使えます)なども置いてあります。診療室はページ冒頭写真だと3までとなっていますが5部屋あります。

診療開始

来院しているペットはほぼワンちゃんで、且つ再診でのワンちゃんが多かったです。獣医師がワンちゃんの名前を呼んで、嬉しそうに先生に懐いている光景が多く見えたので、獣医師とワンちゃんの信頼関係ができていてステキだなと思いました。アビへの期待感も膨らみます。

ほぼ全てのワンちゃんの名前が呼ばれ、40分ほど経過してアビの順番になりました。いよいよ診療開始です。

問診開始すると

問診開始前に、最初に獣医師からは治療費に関する説明がありました。

二次診療という特徴から一次診療の治療費よりは高額になりがちで、一回の治療費が5万円~10万円と高額になることが想定されます。予めご了承ください。

治療費に関しては別途お話したいと思いますが、ペットは自由診療なので治療費は高額になりがちですよね。事前に改めてお話してもらえるのは安心感がありますしたね。

かかりつけ医からの紹介状を基に獣医師から色々質問を受けます。質問と回答を獣医師がPCに打ち込み、管理人にも入力内容がモニタで見れるようになっています。これを基にしてこの後の検査が進みます。が、何かがおかしい。獣医師からの質問があまりにも基本的な内容で、胆石があることは知っているが、背景や直近1年の経緯は何も知らないのでは?と不思議に思いました。

失礼ながら獣医師に確認したところ、以下の回答がありました

  • かかりつけ医からカルテのデータ提供はされていない
  • かかりつけ医がデータを提供する場合、しない場合両方ある

管理人の思い込みで、カルテデータは提供されていると思い、直近の血液検査データは持参しませんでした。今後二次診療を受診される飼い主さんへ以下をお勧めします。

  • かかりつけ医に、カルテデータの提供をしてもらえるかの確認
  • 念のため直近1年~2年の血液検査などの結果の持参

獣医師とは胆石発覚に至るまでの経緯を直近1年~2年を中心に話をして、検査に移ります。獣医師からは「何か言い忘れたことはないですか?」と何度も丁寧に仰っていただけ大変ありがたかったです。

検査は2時間くらいかかるとのことで、12時半ごろに迎えに行くことになりました。獣医師からは検査完了後に連絡をいただけるとのこと。東大病院の近辺は、少し歩かないとカフェなど時間を潰すところがありません。地下鉄での移動も考慮して良いかなと思います。

 

時間に余裕があるので、自宅まで直近の検査結果を取りに戻ることにしました。

検査結果

自宅まで直近の検査結果を取りに戻り、地下鉄の最寄り駅に着いたころに東大病院から検査終了の連絡をもらいました。アビの元へ急ぎます。

東大病院で看護師さんに戻った旨を報告。5分くらいで呼ばれました。

検査結果の報告は先ほどの獣医師からではなく、上席にあたる獣医師科長からの報告でした。最初に見た獣医師も同席しています。直近1年間の検査結果もお渡しして、結果をまとめると

  • 胆石を取り除くことはとても難しい
  • 外科的手術はおすすめしない
  • 定期健診で経過観察をしながら、血液検査などで異常値が出たら都度対処療法が良い

40分くらいかけて丁寧に説明いただきました。結果はかかりつけ医と一緒でした。獣医師科長は、「僕だったら手術はしない。経過を見ながら楽しい時間を過ごしたい」というお話をいただき、自分の中で「手術はしない」という決断になりました。

また、獣医師科長と話している際、管理人の感情が高ぶりうまく話せないときに、獣医師科長も感情が高ぶりペット想いの獣医師と感じることができ、本当に来てよかったなと思いました。

帰宅

請求書をいただき、1階の精算機で支払い完了。治療費はかかりつけ医の約2倍。その後、タクシーにて帰宅したのが午後3時過ぎだったので、拘束時間は約8時間。アビは疲れていたのか、帰宅後にご飯を食べてすぐに眠っていました。二次診療は拘束時間が長いので、家族の協力を得たり、会社で有休が取れるように事前調整したり、色々と準備すると良いなと思いました。

 

かかりつけ医、セカンドオピニオン、二次診療の獣医師全員が「手術はおすすめしない、経過観察で内科治療が良いと思う」とお話いただきました。改めて管理人の中で「手術はしない」という決断ができました。この決断に後悔や迷いはないです。

今後アビと生活する中で良い意味で吹っ切れたので、診療していただいた獣医師、看護師、有休取得で仕事をフォローしてくれたメンバー、家族に感謝します。

 

次回、ペット神社参拝についてです。お楽しみに。

 

 

内科治療の結果と決めたこと

猫 アビシニアン エリザベスカラー

内科治療後にご飯を食べるアビ

こんにちは、かげ@管理人です。

今日は内科治療の結果と、結果を受けて今後どうしていくかを決定していくお話です。

 

 

投薬治療の結果 6/13分

アビを迎えに行きました。元気になっているはず、回復しているはず、とただただ祈るばかりでした。

早速、獣医師に呼ばれました。端的にまとめます。

  • 今日は点滴の実施。抗生剤と消炎剤の注射を完了
  • 本日できることはここまで。後は自宅で様子を見てください
  • 明日朝から預かり、再度治療を実施してビリルビンなどの数値の推移を診ていく
  • 明日以降3日間で数値がビリルビンの値が下がらない場合は、その際に今後の治療方針を再検討する

出迎えて表情を見たところ、かなり元気そうだったので少し安心できました。帰宅後もこのページの写真のように、エリザベスカラーをしながらでも、ご飯をしっかり食べていたのでかなり前向きな気持ちになれたことを覚えています。

 

投薬治療の結果 6/14分

朝起きると、アビはいつもどおり元気で朝ごはんも食べていました。この調子なら大丈夫なはず!と思い、診療開始の10時にアビを預け、17時にアビを迎えに行きました。

17時に迎えに行った際の獣医師の説明はこちら。

  • ビリルビンの値は正常値まで戻っている
  • 自宅で様子を見て特に問題がなければ、1週間後に来院して血液検査でビリルビンの値を再度診る
  • 自宅ではおしっこの色が濃かったり、いつもと違う症状がでればすぐに来てほしい
  • 明日以降3日間で数値がビリルビンの値が下がらない場合は、その際に今後の治療方針を再検討する

 

血液検査の結果

6/14の血液検査の結果


ビリルビン(黄疸症状を判断する数値)が、3.3→0.9と標準値まで低下。歓喜予断は許さないけど、危険領域は一旦抜けたと思います。帰宅後もご飯をしっかりと食べていたので、昨日に続き好調を維持していました。

 

外科手術を受けるべきか

アビは17歳、人間でいうと84歳くらいになります。猫の胆石は症例が少ないこともあり、この年齢で外科手術をすべきか、すぐには判断ができません。


手術をした場合は、黄疸の症状は軽減される可能性があるが、胆管の胆石は手術できない場所(胆のうは手術できる可能性が高い)なので、100%削除することはできない。当然身体への負担もとても大きい。

手術をしなかった場合は、胆管閉塞などで黄疸が発生した場合、その都度内科的治療を実施することになる。もしも効果が出なかった場合は見守るしかない。

幸い、黄疸症状は改善されたので、しっかりと考えることにしました。

 

決めたこと

アビのことで後悔を最小限にすること、できるだけ後悔をゼロにすること。

年齢や手術できない胆石のことを考慮して、私にできることはこれしかないと思いました。

幾つかやることを決めました。

 

セカンドオピニオン

アビを迎えてから8歳になるまでお世話になった、一つ前のかかりつけ医に相談することにしました。8年ぶりに連絡したところ、アビのことを覚えていてくれて快く相談にのっていただくことになりました。

アビを熱烈歓迎してもらい、血液検査の結果やエコーなどを診ていただきました。

結論、かかりつけ医と診察結果は同じでした。胆石の手術はかなり難しく、症例も少ないので手術したとしても完全に胆石を取り除くことはできない。一方で手術をせずに内科治療を選択した飼い主さんの経験があり、数年元気に暮らしていたとのこと。

 

獣医師さんからは次の言葉をもらいました。

獣医師個人として思うことはあるけど、最終的には飼い主さんが決めること質問があればいつでも相談してください。

 

セカンドオピニオン

かかりつけ医は一次診療にあたります。一次診療とは、猫ちゃんやワンちゃんなどが病気になった際に、初めに診察や治療を行う動物病院のことです。ワクチンや避妊・去勢手術をはじめ、さまざまな症例に初期対応するための幅広い知識と技術に対応してくれています。

一方で二次診療とは、一次診療では治療や診断が難しい病気を診てくれる動物病院です。多くは一次診療を行う動物病院から紹介をしてもらいます。

二次診療の動物病院の例

日本動物高度医療センター(JARMeC)

東京大学附属動物医療センター

日本獣医生命科学大学附属動物医療センター

友人と獣医師への相談、そして胆石は完治できないので、アビの症例が今後の胆石がある猫ちゃんの研究に繋がってほしいという想いから、東京大学附属動物医療センターに二次診療をお願いすることにしました。

かかりつけ医から東大病院へ連絡をとってもらい、1か月半後に予約が取れました。6月下旬に依頼して、7月は予約でいっぱいで8月の上旬で予約を取ることができました。

2次診療の予約に時間がかかってしまう場合は、緊急性に応じて飼い主さんとかかりつけ医で相談すると良いと思います。例えば日本動物高度医療センターは民間企業(動物病院で初の上場企業)なので、早めに対応してくれる可能性もあるかもしれません。

 

次回、東京大学附属動物医療センターでの二次診療について綴っていきます。