内科治療の結果と決めたこと
こんにちは、かげ@管理人です。
今日は内科治療の結果と、結果を受けて今後どうしていくかを決定していくお話です。
投薬治療の結果 6/13分
アビを迎えに行きました。元気になっているはず、回復しているはず、とただただ祈るばかりでした。
早速、獣医師に呼ばれました。端的にまとめます。
- 今日は点滴の実施。抗生剤と消炎剤の注射を完了
- 本日できることはここまで。後は自宅で様子を見てください
- 明日朝から預かり、再度治療を実施してビリルビンなどの数値の推移を診ていく
- 明日以降3日間で数値がビリルビンの値が下がらない場合は、その際に今後の治療方針を再検討する
出迎えて表情を見たところ、かなり元気そうだったので少し安心できました。帰宅後もこのページの写真のように、エリザベスカラーをしながらでも、ご飯をしっかり食べていたのでかなり前向きな気持ちになれたことを覚えています。
投薬治療の結果 6/14分
朝起きると、アビはいつもどおり元気で朝ごはんも食べていました。この調子なら大丈夫なはず!と思い、診療開始の10時にアビを預け、17時にアビを迎えに行きました。
17時に迎えに行った際の獣医師の説明はこちら。
- ビリルビンの値は正常値まで戻っている
- 自宅で様子を見て特に問題がなければ、1週間後に来院して血液検査でビリルビンの値を再度診る
- 自宅ではおしっこの色が濃かったり、いつもと違う症状がでればすぐに来てほしい
- 明日以降3日間で数値がビリルビンの値が下がらない場合は、その際に今後の治療方針を再検討する
ビリルビン(黄疸症状を判断する数値)が、3.3→0.9と標準値まで低下。歓喜!予断は許さないけど、危険領域は一旦抜けたと思います。帰宅後もご飯をしっかりと食べていたので、昨日に続き好調を維持していました。
外科手術を受けるべきか
アビは17歳、人間でいうと84歳くらいになります。猫の胆石は症例が少ないこともあり、この年齢で外科手術をすべきか、すぐには判断ができません。
手術をした場合は、黄疸の症状は軽減される可能性があるが、胆管の胆石は手術できない場所(胆のうは手術できる可能性が高い)なので、100%削除することはできない。当然身体への負担もとても大きい。
手術をしなかった場合は、胆管閉塞などで黄疸が発生した場合、その都度内科的治療を実施することになる。もしも効果が出なかった場合は見守るしかない。
幸い、黄疸症状は改善されたので、しっかりと考えることにしました。
決めたこと
アビのことで後悔を最小限にすること、できるだけ後悔をゼロにすること。
年齢や手術できない胆石のことを考慮して、私にできることはこれしかないと思いました。
幾つかやることを決めました。
セカンドオピニオン①
アビを迎えてから8歳になるまでお世話になった、一つ前のかかりつけ医に相談することにしました。8年ぶりに連絡したところ、アビのことを覚えていてくれて快く相談にのっていただくことになりました。
アビを熱烈歓迎してもらい、血液検査の結果やエコーなどを診ていただきました。
結論、かかりつけ医と診察結果は同じでした。胆石の手術はかなり難しく、症例も少ないので手術したとしても完全に胆石を取り除くことはできない。一方で手術をせずに内科治療を選択した飼い主さんの経験があり、数年元気に暮らしていたとのこと。
獣医師さんからは次の言葉をもらいました。
獣医師個人として思うことはあるけど、最終的には飼い主さんが決めること。質問があればいつでも相談してください。
セカンドオピニオン②
かかりつけ医は一次診療にあたります。一次診療とは、猫ちゃんやワンちゃんなどが病気になった際に、初めに診察や治療を行う動物病院のことです。ワクチンや避妊・去勢手術をはじめ、さまざまな症例に初期対応するための幅広い知識と技術に対応してくれています。
一方で二次診療とは、一次診療では治療や診断が難しい病気を診てくれる動物病院です。多くは一次診療を行う動物病院から紹介をしてもらいます。
二次診療の動物病院の例
友人と獣医師への相談、そして胆石は完治できないので、アビの症例が今後の胆石がある猫ちゃんの研究に繋がってほしいという想いから、東京大学附属動物医療センターに二次診療をお願いすることにしました。
かかりつけ医から東大病院へ連絡をとってもらい、1か月半後に予約が取れました。6月下旬に依頼して、7月は予約でいっぱいで8月の上旬で予約を取ることができました。
2次診療の予約に時間がかかってしまう場合は、緊急性に応じて飼い主さんとかかりつけ医で相談すると良いと思います。例えば日本動物高度医療センターは民間企業(動物病院で初の上場企業)なので、早めに対応してくれる可能性もあるかもしれません。
次回、東京大学附属動物医療センターでの二次診療について綴っていきます。