胆石と生きる猫

胆石を抱えた猫の日記です。同じ症状を抱える猫ちゃんと飼い主さんの参考になれば嬉しいです。

東京大学附属動物医療センターに行ってきました

東京大学附属動物医療センターの待合室

東京大学附属動物医療センターの待合室

こんにちは、かげ@管理人です。

今日は東京大学附属動物医療センター(以降東大病院)での二次診療のお話です。二次診療を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

当日の診療まで

6月下旬にかかりつけ医の診療を受けて、セカンドオピニオンとして二次診療にあたる東大病院を受診することにしました。動物病院の二次診療は基本的にかかりつけ医からの紹介が必要です。いきなり二次診療の動物病院に行っても多くが診てもらえないです。

また、二次診療は予約が取りづらいこともあります。アビの場合は、6月下旬のかかりつけ医診療時に、7月と8月で東大病院に行ける日時を共有し、かかりつけ医から東大病院に連絡して日程が決まりました。多くがこの方法のようです。ペットの体調にもよると思いますが、7月は予約で埋まっていて、最短で8/4となりました。かかりつけ医を受診したのが6月下旬、日程確定の連絡が来たのが7/8だったので、日程確定まで2週間くらいかかりました。

幸いなことに6月下旬の診療から嘔吐などの発症をすることはなく、8/4を迎えました。朝の9時からの診療だったので、余裕をもってタクシーで出発。東大病院は東京大学_弥生キャンパスの、下記の図にある「南門」か「農正門」から徒歩で5分くらいです。

 

東京大学附属動物医療センターへの地図

東京大学附属動物医療センターへの地図

その他の交通手段はこちらからどうぞ

www.vm.a.u-tokyo.ac.jp

予約時間通りの9時に到着。1階は自動精算機が設置されていて、2階がページ冒頭にある診療スペースです。自動精算機では現金と各種クレジットカードが利用できます。2階には簡易的なドッグランや、ペット用のおむつ(無料で使えます)なども置いてあります。診療室はページ冒頭写真だと3までとなっていますが5部屋あります。

診療開始

来院しているペットはほぼワンちゃんで、且つ再診でのワンちゃんが多かったです。獣医師がワンちゃんの名前を呼んで、嬉しそうに先生に懐いている光景が多く見えたので、獣医師とワンちゃんの信頼関係ができていてステキだなと思いました。アビへの期待感も膨らみます。

ほぼ全てのワンちゃんの名前が呼ばれ、40分ほど経過してアビの順番になりました。いよいよ診療開始です。

問診開始すると

問診開始前に、最初に獣医師からは治療費に関する説明がありました。

二次診療という特徴から一次診療の治療費よりは高額になりがちで、一回の治療費が5万円~10万円と高額になることが想定されます。予めご了承ください。

治療費に関しては別途お話したいと思いますが、ペットは自由診療なので治療費は高額になりがちですよね。事前に改めてお話してもらえるのは安心感がありますしたね。

かかりつけ医からの紹介状を基に獣医師から色々質問を受けます。質問と回答を獣医師がPCに打ち込み、管理人にも入力内容がモニタで見れるようになっています。これを基にしてこの後の検査が進みます。が、何かがおかしい。獣医師からの質問があまりにも基本的な内容で、胆石があることは知っているが、背景や直近1年の経緯は何も知らないのでは?と不思議に思いました。

失礼ながら獣医師に確認したところ、以下の回答がありました

  • かかりつけ医からカルテのデータ提供はされていない
  • かかりつけ医がデータを提供する場合、しない場合両方ある

管理人の思い込みで、カルテデータは提供されていると思い、直近の血液検査データは持参しませんでした。今後二次診療を受診される飼い主さんへ以下をお勧めします。

  • かかりつけ医に、カルテデータの提供をしてもらえるかの確認
  • 念のため直近1年~2年の血液検査などの結果の持参

獣医師とは胆石発覚に至るまでの経緯を直近1年~2年を中心に話をして、検査に移ります。獣医師からは「何か言い忘れたことはないですか?」と何度も丁寧に仰っていただけ大変ありがたかったです。

検査は2時間くらいかかるとのことで、12時半ごろに迎えに行くことになりました。獣医師からは検査完了後に連絡をいただけるとのこと。東大病院の近辺は、少し歩かないとカフェなど時間を潰すところがありません。地下鉄での移動も考慮して良いかなと思います。

 

時間に余裕があるので、自宅まで直近の検査結果を取りに戻ることにしました。

検査結果

自宅まで直近の検査結果を取りに戻り、地下鉄の最寄り駅に着いたころに東大病院から検査終了の連絡をもらいました。アビの元へ急ぎます。

東大病院で看護師さんに戻った旨を報告。5分くらいで呼ばれました。

検査結果の報告は先ほどの獣医師からではなく、上席にあたる獣医師科長からの報告でした。最初に見た獣医師も同席しています。直近1年間の検査結果もお渡しして、結果をまとめると

  • 胆石を取り除くことはとても難しい
  • 外科的手術はおすすめしない
  • 定期健診で経過観察をしながら、血液検査などで異常値が出たら都度対処療法が良い

40分くらいかけて丁寧に説明いただきました。結果はかかりつけ医と一緒でした。獣医師科長は、「僕だったら手術はしない。経過を見ながら楽しい時間を過ごしたい」というお話をいただき、自分の中で「手術はしない」という決断になりました。

また、獣医師科長と話している際、管理人の感情が高ぶりうまく話せないときに、獣医師科長も感情が高ぶりペット想いの獣医師と感じることができ、本当に来てよかったなと思いました。

帰宅

請求書をいただき、1階の精算機で支払い完了。治療費はかかりつけ医の約2倍。その後、タクシーにて帰宅したのが午後3時過ぎだったので、拘束時間は約8時間。アビは疲れていたのか、帰宅後にご飯を食べてすぐに眠っていました。二次診療は拘束時間が長いので、家族の協力を得たり、会社で有休が取れるように事前調整したり、色々と準備すると良いなと思いました。

 

かかりつけ医、セカンドオピニオン、二次診療の獣医師全員が「手術はおすすめしない、経過観察で内科治療が良いと思う」とお話いただきました。改めて管理人の中で「手術はしない」という決断ができました。この決断に後悔や迷いはないです。

今後アビと生活する中で良い意味で吹っ切れたので、診療していただいた獣医師、看護師、有休取得で仕事をフォローしてくれたメンバー、家族に感謝します。

 

次回、ペット神社参拝についてです。お楽しみに。